観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

未来を開け-愛知DC、10―12月に開催 ものづくりや戦国など絡めて展開

「未来クリエイター愛知」 県内の魅力前面に

10月からスタートした愛知デスティネーションキャンペーン(DC)。愛知県でのDC開催は05年以来13年ぶりとあって、昨年のプレキャンペーンも含め、県内各地では観光素材の磨き上げを入念に進めてきた。

キャッチフレーズの「未来クリエイター愛知―想像を超える旅へ。」は、この地の産業を築き上げた職人たちや、戦国の英傑たち、食をはじめ独特の文化を育んできた地域の先人、いわば未来を切り開いてきた“クリエイター”へのリスペクトの念が籠もる。そして、最先端の技術を磨き上げる地でもあり、未来を切り開くクリエイター精神にあふれる地、愛知ならではのエネルギーあふれる旅を提案しようというものだ。

DC期間中は、産業観光や武将観光、伝統芸能や祭り、グルメ、自然など愛知県が誇る観光素材を、イベントや体験プログラム、新しく造成する旅行商品などを通して感じてもらう。

DCの特別企画は、名所でのイベントや周遊企画が盛りだくさん。本丸御殿の完成が叶い賑わいをみせる名古屋市・名古屋城では施設の特別公開や展示を実施(別掲)。豊橋市の吉田城鉄(くろがね)櫓前広場では11月17―25日の土日祝日、名物の豊橋手筒花火の特別法揚、犬山市の城とまちミュージアムでは国宝犬山城の特別展と長篠・長久手合戦図の特別公開、博物館明治村では日本の近代化をテーマにした特別展など歴史にまつわる企画が目白押しだ。

名古屋市のリニア・鉄道館では、電車として当時の世界最速を記録した新幹線試験電車「300X」と、戦前に京阪神で活躍したモハ52形式電車の車内を特別公開する。

DC期間中の愛知の旅は、観光販売システムズが設定する周遊バスで便利に。駅と宿泊エリアを結ぶ個人向けの周遊バスを全18コースで運行する。料金は1人500円とワンコインで利用できる気軽さがいい。

コースは、豊明市、清須市、小牧市、犬山市を結ぶ「信長出世街道&国宝犬山城をゆく」や、新城市から豊田市、岡崎市をたどる「徳川家康公生誕ゆかりの地を巡る」といった歴史ものから、「竜の子街道」での酒蔵を巡り醸造文化に触れるコースなど多士済々。西尾市や蒲郡市での女子旅や、知多の魚介を求めての旅など、風土を求めてのツアーが全県にわたって充実している。

詳細・予約は同社 電話052―253―6324か、ウェブサイト「VISIT愛知県」へ。

JRは観光列車を運行。名古屋おもてなし武将隊が乗車する団体専用列車「快速未来クリエイター」が三英傑それぞれのバージョンで三河や尾張エリアを走る。「モーニングトレイン一宮」「知多鉄道酢トーリー」など各地の文化にあわせた企画列車、長野県と静岡県という愛知DC前後のDC開催地とのコラボ列車など様々な列車が走り、各車共通で乗車証明証とお菓子「クッピーラムネ」のDC版をプレゼントする。

そのほか、県内の全鉄道路線や一部のバス路線が2日間乗り放題の「愛知DCフリーきっぷ」も販売。大手旅行会社各社では専用旅行商品を設定するなど、様々なアプローチで旅行者に愛知の旅を提案していく。

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