古刹で味わう竹膳料理　真福寺／岡崎

健康と目にご利益の三河薬師

岡崎市の真福寺は５９４年開創、聖徳太子建立の48カ寺のひとつと伝わる天台宗の古刹。井戸の水を「水体薬師」と捉え本尊とした全国的にも珍しい寺で、開創以来水への信仰が厚い。その由緒から健康と目にご利益がある三河薬師として地元だけでなく遠方からも親しまれている。

１４９４年に再興された仁王門や室町初期建造の多宝塔、鎌倉中期建立の大師堂と国重文の木造慈恵大師坐像など寺院内には古刹らしく歴史の重みを感じさせる建造物が多い。

本堂には本尊・水体薬師と薬師如来像、白鳳時代の仏頭などがあり、高台から岡崎の町並みを眺めながらご利益を求めて清浄な気持ちで参拝したい。

また、同寺は「竹膳料理」が名物の寺としても名を馳せる。竹林に囲まれた参道を有することからタケノコを使った料理を提供している。刺身から天ぷら、田楽、煮付け、酢の物、吸い物などタケノコのフルコースで、膳や器、箸など食器はすべて竹細工。タケノコの旨味と竹の香りを存分に楽しめる。

料金は１２９６円から。10人以上の団体には同寺の説明と健康祈願が付く。

予約、問い合わせは電話０５６４―45―４６２６。

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