観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

佐久島に行こう アートで島おこし展開中

自然、歴史、生活そのものを作品に

西尾市一色町の佐久島へは、本土側から定期船で約20分。「東海の松島」「三河湾の黒真珠」と称される風光明媚な景観が魅力の三河湾に浮かぶ小さな島だ。

島の人口は約300人で年々減少し寂しくはなってきたが、青い海と野に咲く花々、昭和期を思わせる路地裏や港といった、温かく懐かしい風景は健在。特産の島アサリやタコは新鮮で、釣りやハイキング、路地裏歩きと遊び方も豊富にある。

佐久島

「三河湾の黒真珠」と称される
佐久島

そんな島の財産を生かしてアートによる島おこしが進む。2001年から島の自然や伝統をアートで輝かせようというプロジェクト「佐久島アートプラン21」を展開。今年は「祭りとアートに出会う島」をテーマに、文化交流施設「弁天サロン」での展示、島の伝統の祭り、ワークショップなど参加型イベントにスポットを当てている。

島のアート作品を巡るスタンプラリーを来年3月31日まで開催中。島内各所に展示された現代作家のアート作品16点を巡るものと、現代建築で造られた「弘法さんの祠」を巡る2種類がある。

春から行われてきた綿を栽培してコットンボールを作るワークショップが佳境で、12月4日のアクセサリー作りへと続く。島の歴史を伝える祭りは、平安時代創立の八劔神社で10月17日に開かれた秋の大祭に続き、来年1月には八日講祭りと初恵比寿が催される。

11月6日には島に点在する古墳時代後期の古墳の整備と名物料理の試食会が開かれ、来春には宿泊滞在型農業体験施設「佐久島クラインガルテン」がオープン予定など魅力増進が進む。佐久島は「自然と歴史とアートの島」としての存在感を着々と高めている。

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