隠岐ジオパークを行く(1) 今年9月世界認定へ
13/07/16
5千万年前からの地球の躍動が眼前に
高さ257メートルの断崖絶壁「摩天崖」や島の先端に夕陽を灯す「ローソク島」など、自然がつくり出した息をのむ景観が広がる隠岐。そんな圧倒的な自然のなかで暮らしを紡いできた独自の生活文化が息づく。その環境を隠岐では「隠岐ジオパーク」としてアピール。世界ジオパーク加盟認定へ向けて活動している。9月9日にも認定される予定で世界の隠岐へカウントダウンが始まった。
隠岐には、大陸と陸続きだった5千万年前から、大規模な火山活動があった600万年前などの痕跡が確認されている。そうした活動は、隠岐の特徴的な海岸線で見ることができる。知夫里島の景勝地、赤壁は溶岩に含まれていた鉄分で赤い色を帯びている。この場所に昔、火口があった証しだという。西ノ島の摩天崖や通天橋に代表される国賀海岸は黒褐色で、島後(隠岐の島)の白島海岸は白色で変化に富む。
さらに、波の浸食によってユニークな形をした岩も多い。3つの岩が兄弟のように並んだ中ノ島の三郎岩、島後のローソク島などがその代表格だ。
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