SL大樹で行く鬼怒川温泉 東武が50年ぶりに復活
19/04/26
レトロが運ぶ感動と癒し
鬼怒川温泉への旅はSLで行こう―。そんな雄大かつレトロな旅を実現したのが、東武鉄道が運行する「SL大樹(たいじゅ)」。鬼怒川線・下今市―鬼怒川温泉間を、煙をもくもくと吐きながら走っている。2017年8月、約50年ぶりに復活を果たして以来、地元の“人気者”にまで駆け上がった。日光・鬼怒川地域の人々の地域活性化への思いと観光客を乗せ、今日も列車は走る。
SL大樹は土日祝日を中心に、下今市―鬼怒川温泉間を1日3往復。約35分かけて日光市内を駆け抜ける。徳川将軍の家紋である「三つ葉葵」を連想させるヘッドマークを付けたC11形蒸気機関車が、JR四国から譲り受けた昭和40―50年代製造の客車国鉄14系3両をけん引。車内は当時の昭和ノスタルジーを感じさせ、乗務員もSL全盛期を想起させる制服に身を包み、レトロ感を演出している。
車内では観光アテンダントがおもてなし。記念乗車証の配布や日光の観光案内に応じる。季節にあわせたイベントやオリジナルグッズの販売も用意している。
そのほか、下今市駅は運行開始を機に、駅舎をSL全盛期当時の姿にリニューアル。木造感たっぷりのレトロ空間に生まれ変わった。SL展示館や転車台広場もあり、ファンならずとも楽しめる空間になっている。
4月13日にはJR北海道で運行されていた14系客車「ドリームカー」1両を導入。リクライニングシートやラウンジを備え、SL大樹の旅がまたパワーアップした。
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