村上秋の主役は「鮭」　城下町と海浜温泉リゾートに輝き

12/09/25

日本有数の鮭のまち　鮭が演出する風情

新潟県最北部、山形県と接する村上市は、城下町と海浜温泉リゾートの２つの顔を持ち、年間を通じて多くの観光客が訪れる。

村上観光の秋の主役の１つが鮭。10月から12月上旬にかけて、市内を流れる三面川や大川に遡上する鮭。村上では、平安の昔から鮭が特産として知られ、世界に誇る鮭文化を築いてきた。世界で初めて鮭の回帰性が発見され、世界初の自然ふ化による増殖が行われ、日本で初めての人工ふ化が行われたのも、いずれも村上。

村上では、魚といえば鮭のことを指し、鮭の料理はなんと１００種類を超えるという。１００種類もの鮭料理を体験できるのは村上だけ。１人当たりの鮭消費量はもちろん日本一。

村上市のキャラクターは
「サケリン」

10月１日からは、「越後村上鮭ものがたり」が始まる。三面川での伝統漁法の見学や「越後鮭塩引き街道」など、12月下旬まで鮭をテーマにしたイベントが続く。特に、鮭の字が魚偏に十一十一と読めることから11月11日を「鮭の日」に制定し、市内の神社では鮭魂祭が行われる。

例年、12月上旬から下旬にかけて出現するのが「越後鮭塩引き街道」。会場となるのは町屋づくりの商家群や黒塀の旧町人町、旧武家町が残る村上市中心街。塩引きした鮭を軒下に吊るした家並みを再現し、往時の街道風景をよみがえらせる。

塩引きした酒が軒下に並ぶ

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