鹿児島市に「大河ドラマ館」開設 セットや衣装を展示
シアターやクイズも 多角度から魅力に迫る
毎年、大河ドラマの舞台となる地域が設ける定番の「大河ドラマ館」。今年の「西郷どん」では、もちろんその舞台は鹿児島県になる。鹿児島市に1月13日にオープンした「西郷どん 大河ドラマ館」は展示や映像、アトラクションなど多彩な企画でドラマの魅力を多角度から紹介。2019年1月14日までの1年間にわたり、明治維新150年と大河ドラマ放映というメモリアルイヤーを盛り上げる。
同館は隆盛の生誕地・同市加治屋町の鹿児島市立病院跡地に立地。平屋建て、延べ床面積約1300平方メートルという広さの中でドラマの世界観を表現している。
館内では西郷家、大久保家の撮影セットや、隆盛と大久保利通が相撲をとった土俵などを再現。島津斉彬を前にした御前相撲の撮影で使用した篤姫の衣装をはじめ、ドラマで実際に使用した小道具や衣装も展示している。
また、鹿児島県内で行われたロケのメイキング映像の上映をする「西郷どんシアター」、ドラマを題材にしたプロジェクションマッピングによるクイズなどで見どころは十分。出演者やストーリー、裏話の紹介、ゆかりの地の観光情報もあり、観覧後はドラマの深い世界に入っていけるはずだ。
同市では明治維新150年・西郷どん推進室を設け、今年の観光振興を強力に推進。大河ドラマ館の来場者目標を50万人に設定し、誘客を進めている。
料金は大人600円、小中学生300円。20人以上の団体は大人480円。団体は入場申請、観光バス利用は駐車場の予約が必要。
指宿市にも「西郷どん館」
狩りと温泉を好んだ隆盛が訪れたという指宿市でも、「西郷どん」の魅力を伝える施設が誕生。指宿市考古博物館「時遊館COCCOはしむれ」に1月12日にオープンした「いぶすき西郷どん館」では、大河ドラマはもちろん隆盛と指宿の関係性も紹介する。
1階は大河ドラマ館。ドラマの見どころやキャストの紹介、ドラマの衣装や小道具を展示。隆盛が鰻温泉に滞在した際に宿主にお礼として贈った「襦袢」のレプリカの試着体験や、「西郷どんなりきりAR写真撮影」も楽しめる。
2階では特別企画展。展示品には、隆盛の鰻温泉滞在の経緯を記した「樺山資紀文書」や篤姫の愛用品、隆盛直筆の書、西南戦争時に使用された銃など貴重な実物資料が多く、必見だ。隆盛だけでなく明治維新へ指宿が果たした役割にもスポットを当て、篤姫をはじめ郷土の偉人も紹介している。
期間は19年1月14日まで。料金は大人500円、20人以上の団体は同400円。
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