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維新博地域会場も続々リニューアル

ジョン万資料館や四万十郷土 本山、梼原でも

「志国高知幕末維新博」では、県内各地の旅の拠点となる地域会場も「第二幕」開幕にあわせてパワーアップする。本山町・大原富枝文学館が新たに会場に加わり、改装中だった土佐清水市のジョン万次郎資料館や四万十市立郷土資料館もリニューアルオープン。梼原町・梼原千百年物語りもリニューアルし、土佐高知の歴史紀行が一層深いものになる。

ジョン万次郎資料館は昨年10月からの閉館から半年を経て、4月1日にオープン。新たな展示手法で地元の英雄の魅力を発信する。

ジョン万次郎資料館

ジョン万次郎資料館は展示に
デジタルコンテンツを導入

日本初の国際人・ジョン万次郎。土佐清水に生まれ、坂本龍馬の思想や行動にも影響を与えたと言われている。

この万次郎の生涯を、扉を開くことで場面展開し、転機となった出来事をジオラマやデジタル映像で再現。トリックアートやデジタルコンテンツを用いた捕鯨体験や万次郎が帰国した琉球の海を再現した体験型プロジェクション、河田小龍執筆の万次郎の漂流記「漂巽紀略」のデジタル映像などが新たに登場する。

オープン記念展示として4月1日からは万次郎がアメリカから日本に帰る渡航費を稼ぐために西海岸で金鉱掘りをしていた当時の写真からワークパンツとウェアを再現し特別展示する。

四万十市立郷土資料館は山内一豊の弟、康豊の居城であった中村城跡に建ち、土佐一條家と四万十川にまつわる地域文化が学べる。リニューアル工事のため閉館しており、全館オープンまでは四万十市立中央公民館で特別企画展を実施しているが、今年3月10日に1階展示室と展望室がオープン。両館とも共通券で入館できる。全館オープンは2019年3月2日を予定している。

1階は「四万十川と暮らしのガイダンス」をテーマに、美しい風景写真から川と人の関わりを展示で伝える。天守閣にあたる展望室から眺められる四万十川と中村の市街地の光景も見どころ。

四万十市立郷土 資料館

中村城跡の四万十市立郷土
資料館

梼原町・梼原千百年物語りは3月下旬にリニューアルオープン。坂本龍馬脱藩の地として、龍馬を支えた那須信吾ら梼原六志士や、藤原経高の入国から始まる平安時代から続く地域の歴史も展示で紹介する。リニューアルでは六志士コーナーを一新したほか、脱藩の道のジオラマを導入。幕末維新で梼原の地が果たした役割を伝える。

梼原千百年物語り

梼原千百年物語り
「六志士コーナー」

本山町・大原富枝文学館は、同町出身、昭和・平成期の作家である彼女作品と人生を貴重な資料の展示で紹介している。土佐藩家老で本山城主だった父、野中兼山失脚後、一族と幽閉された娘の生涯を描いた代表作「腕という女」の資料をはじめ直筆原稿など160点を展示するほか、著書の心を現わした茶室・安履庵も併設。リニューアルに合わせて兼山の紹介コーナーを一新する。

大原富枝文学館

大原富枝文学館

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