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村上から始まる「庭園街道」　新潟市まで結びブランド化

17/10/16

庭園や伝統建築をつなぐ

今年５月、村上市で「にいがた庭園街道」の開幕式が行われた。村上市と魚沼市を結ぶ国道２９０号線沿いには豪農の館と呼ばれる伝統建築物や美しい日本庭園が多く点在する。これを新潟市まで延ばし、村上―関川―新発田―阿賀野―五泉―新潟までをにいがた庭園街道としてブランド化することで、テーマ性のある街道観光エリアとして認知度アップを図っていく。

にいがた庭園街道では、村上市の重文若林家住宅や黒塀通り、町屋群、関川村の重文渡邉邸や東桂苑、新発田市の重文足軽長屋や名勝清水園など30ほどの庭園や伝統建築をラインナップした。

村上市の黒塀通りもラインナップ。
冬は雪で白く染まる

にいがた庭園街道は新潟県観光協会が募集した「新潟県観光ＰＲアイデアコンテスト２０１７」の最優秀賞受賞企画。全長１５０キロの国道２９０号線沿いには水田や里山、集落が連なるだけでなく、起点となる村上市の瀬波温泉から始まり、関川村のえちごせきかわ温泉郷、新発田市の月岡温泉、阿賀野市の村杉温泉、五泉市の咲花温泉、田上町の湯田上温泉などの温泉地も、ちょうどいい距離感で点在する。

宿泊観光のツアー企画にも、日帰り入浴を楽しみながらの駆け足のドライブ観光としても魅力がある。自転車ツーリズムでも活用できそうだ。

すでにエリアごとに寺町や酒蔵、菓子店をめぐるなど、庭園街道から派生した観光プランも提案されている。スタンプラリーや共通入浴券の導入などで、より楽しい街道観光もできる。

米国には日本庭園の専門誌があるほどで、世界的にも日本庭園ファンは多く、街道観光も定着している。世界に向けた情報発信も期待される。