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「いだてん」のふるさとを訪ねる(2) 四三が生きた風土に触れる旅モデルコース

和水町から玉名市へ ランナーの聖地紀行をコンプリート

和水町では「金栗四三のふるさとを訪ねる旅」としてモデルコースを設定、周遊を提案している。和水町の生家から玉名市の大河ドラマ館まで車や徒歩でめぐる5時間の旅。四三が生きた風土に加え、里山の空気感を体感できる癒しの旅だ。

和水町では生家記念館周辺に、車で2―3分の往来で行けるスポットが集結。金栗家は造り酒屋を営んでいたことから、創業明治35年の「花の香酒造」で酒蔵見学を楽しむ。子宝や健康にご利益があるとされる「七郎神」も、この地の風土を知るには欠かせない。

金栗四三のふるさと

まちの至る所に幟が立ち並ぶ
(写真は金栗四三生家近く)

そのすぐ先には「金栗四三ロード」。隣町の南関町にあった高等小学校まで四三が通った通学路で、往復約12キロの道のりを走って通った。ここで呼吸法を習得、走る楽しみを覚え、のちの活躍につながっていく。いわば「ランナー・四三」を育んだ地だ。沿道には神社が点在、昔懐かしい田舎道の風情が漂っている。ランナーにとっては“聖地巡礼”の気分で駆け抜けたい。

金栗四三ミュージアムを訪れたら、三加和温泉に身を浸したい。強アルカリ性、美肌の湯として知られ、ランナーの疲れも癒してくれる。

そして玉名市に入り、住家、墓地、大河ドラマ館を訪れると、ランナーの聖地紀行はコンプリート。ここで得た癒しと気概を日常に生かしたい。

生まれ故郷の和水町、長らく暮らした玉名市、小学校があった南関町の四三ゆかりの1市2町は2017年10月、大河ドラマ「いだてん―東京オリムピック噺」地域振興協議会を組織。金栗四三をPRし地域活性化につなげようと観光や経済、文化関連団体とも連携し、情報発信や観光誘客活動を展開している。

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