地域文化に浸る艶やか雛祭り紀行
桃の節句の艶やかさは、子どもだけでなく大人の心、そして地域全体にも春の明かりを灯す。日本固有の文化、雛祭り。今も各地で行事が催され、地域文化を継承している。古き良き日本の心を伝え、そして楽しむという旅の素材としては最適な存在ともいえる。今年も岡山美作、和歌山加太など各地の雛祭りを紹介。春の心を感じ、そしてぬくもりを得るため、地域文化に溶け込みたい。
岡山・美作 湯郷温泉街が華やかに「おひなまつり」
女将自慢の艶やか雛飾り 3月16―24日に開催 岡山県北部、美作市では、湯どころ、宿場町で雛祭り行事が開かれる。中国山地に抱かれた山間の地で、地域が誇る2つの異なる風情が桃の節句の彩りに包まれる。 湯郷温泉では毎年恒例の「湯郷お...
岡山・美作 宿場町・大原宿の歴史情緒彩るひなまつり
3月30、31日に「古町のひなまつり」 岡山県美作市の旧大原町・古町地区では3月30、31日に「古町のひなまつり」が開かれる。江戸時代に因幡街道・大原宿として栄えた宿場町で毎年催されているもので、古町町並み保存地区の春の歴史情緒が華や...
和歌山・加太 “聖地”で祈る女性の願い−淡嶋神社「雛流し」
雛祭り発祥の地から始まる女子旅 和歌山市加太にある淡嶋神社。雛祭りの起源は、ここにあるという。その伝統は今も受け継がれ、毎年3月3日に行われる神事には全国から多くの女性が集う。女性の“聖地”の存在感が極まるこの日、特別な1日を過ごした...
鳥取・用瀬 伝統の風習に思い込め「流しびな」
清澄な空気の中幸せ祈る 今年は4月7日に 鳥取市用瀬町の雛祭りは「流しびな」。毎年、旧暦の3月3日に行われてきた民俗行事で、今年は4月7日に開かれる。江戸時代から受け継がれてきた川に雛を流す風習が春の情緒を演出する。 「流しびな...
静岡・東伊豆 稲取温泉名物「つるし飾り」で節句祝う
3月31日までまつり 日本三大つるし飾り勢ぞろい 静岡県東伊豆町の稲取温泉で3月31日まで「雛のつるし飾りまつり」が開かれている。今回で22回目。通常の段飾りとは違うこの地特有の艶やかさが春を彩る。 稲取温泉の雛のつるし飾りは、...