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「瀬戸内・松山構想」を推進 物語性を演出し旅行ルート化

「瀬戸内海道1号線」 国の新ゴールデンルートにも

松山市が瀬戸内海という地の利を生かして進める観光振興策の核が「瀬戸内・松山構想」。従来源、海上交通を生かした取り組みを展開。瀬戸内海ならではの物語を演出した企画で地域に新たな・広島・呉・松山を結ぶ定期航路を「瀬戸内海道1号線」と名付け、「瀬戸内・松山エリア」を周遊する旅行商品を造成するなど構想の実現に取りの中国、四国というブロックの縦割りを打破し、中四国が一体となって瀬戸内・松山エリアの新たな旅を創造しようというものだ。主に広島エリアとタッグを組み、歴史資源、海上交通を生かした取り組みを展開。瀬戸内海ならではの物語を演出した企画で地域に新たな魅力を加えている。

構想を推進するのは松山市や広島市、広島県呉市、廿日市市、JR、船会社など官民協働で組織する「瀬戸内・松山ツーリズム推進会議」。宮島・広島・呉・松山を結ぶ定期航路を「瀬戸内海道1号線」と名付け、「瀬戸内・松山エリア」を周遊する旅行商品を造成するなど構想の実現に取り組んでいる。

瀬戸内海の海上ルートと松山を組み込んだ京都―広島―松山ルートが国から「新ゴールデンルート」として位置づけられるなど成果は顕著に表出。2015年6月には国の「広域観光周遊ルート形成促進事業」の中で「せとうち・海の道」など2つのルートで松山市が「広域観光拠点地区」に位置づけられ、「瀬戸内海道1号線」を組み込んだ広域観光周遊ルートが国から計画認定も受けた。

商品面では、山陽新幹線と呉―松山間の高速船を組み合わせ、瀬戸内エリアを4日間周遊できる「松山・広島割引きっぷ」が定着。航路の利用者が着実に増えていることから今年度も19年3月30日まで発売されている。

旅行会社向けには観光商品説明会を実施するなど商品造成に向けた働きかけを推進。18年度は商品造成に要した費用を負担する造成促進事業も実施した。

また、今年4月にはミシュランガイドの「広島・愛媛2018年特別版」も発行され、両地域の結びつきは浸透してきた。なお、同誌において愛媛県内では飲食店184軒、宿泊施設32軒が掲載されている。

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