道後オンセナート、4月14日から開催 温泉街をアートで彩る
最古の湯と現代アートがつくる新しい道後
愛媛県道後温泉で4月14日、アートプロジェクト「道後オンセナート2018」がグランドオープンする。温泉街と旅館ホテルを舞台に、現代アートと古湯の伝統を融合し道後の新たな魅力を発信、14年以来4年ぶりの開催だ。17年9月のプレオープンに続いて本格的に開幕し、数々のアート作品が道後を飾る。19年2月28日のフィナーレまで、来訪者に道後ならではの「温泉アートエンターテインメント」を体感してもらう。
14年に道後温泉本館の改築120年を機に第1回を開催。温泉にアートを組み合わせ、新しい道後の魅力を創出、温泉の回遊性を向上させようと始まった。第1回が好評だったことから、地元から開催の継続を求める声が上がり、以来受け継がれてきた。
今開催のコンセプトもこれまで同様「アートにのぼせろ」。加えて「オマージュ」「賛歌」をキーワードに、約20人のアーティストの作品が道後温泉本館をはじめ温泉街各所や旅館ホテルに展示される。アーティストと作品、地元、旅行者までもが一体となり、道後にアートの風景を作り上げようという考えだ。
グランドオープンで新作品がお目見え。現代美術家の大巻伸嗣さんは「飛鳥乃湯泉」中庭に椿の大型立体作品を登場させ、人気企画の旅館ホテル客室そのものがアート作品となる「ホテルプロジェクト」には松井智惠さんも“参戦”する。
プレオープン期間中の作品も継続展示。振鷺亭前に展示中の彫刻家の三沢厚彦さんの「クマ」、現代美写真家の浅田政志さんの道後温泉本館での「鷺の恩返し」がテーマの8連作などが引き続き温泉街を彩る。美術家のイチハラヒロコさんによるメッセージ入りオリジナルタオル、「恋みくじ」も継続する。
また、5月末までは写真家の蜷川実花さんも道後温泉本館で写真34点を使ったインスタレーションを展開する。
ホテルプロジェクトでは、ブックデザイナーの祖父江慎さんが道後舘で「坊っちゃん」、作家の大宮エリーさんが道後プリンスホテルで「楽園」、イラストレーターの宇野亞喜良さんが道後山の手ホテルで「恋愛辞典」をテーマに、客室を空間演出し、作品化させている。
踊りや映像などのイベントも展開。前衛的舞踏家の田中泯さんは18年4月27、29日に場踊りを。ダンスカンパニー「コンドルズ」主宰の近藤良平さんのイベントも予定されている。
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