小国そば街道の"祖"が語るやまなみハイウェイ
14/10/14
ハイウェイの存在大きく
黒川温泉近くに「小国そば街道」がある。このそば街道の発祥のもとになった小笠原和男さんは、そば街道で最初に「戸無のそば屋」を開店し、現在は「山川草木」「千年家」の3店を営業している。
小笠原さんは無名だった黒川温泉を全国区にした立役者の1人で、旅館経営に携わっているころからやまなみハイウェイの存在の大きさを感じてきたという。開通から50年を迎えるやまなみハイウェイの思いを聞いた。
〇
黒川温泉の旅館に携わっていた当時、黒川温泉にとってやまなみハイウェイなくして黒川温泉は成り立たないと思っていました。
しかし瀬の本高原は多くのお客様で賑わっているのに、なぜ黒川温泉にお客様は来られないのか。そういった疑問から仲間と知恵を絞って生まれたのが、1枚の手形で3旅館の露天風呂を回れる温泉手形です。あの手形を作るまでに長野県の野沢温泉まで7回通い、勉強しました。
旅館を離れ、あるきっかけからそば屋を始めることになりましたが、阿蘇周辺はソバの産地なのにそば店がない。黒川温泉へのルート上に10軒以上のそば屋が集まれば観光客に来ていただける。それがそば屋をはじめたきっかけです。
やまなみハイウェイがあって黒川温泉があり、小国そば街道がある。開通から50年たった今こそ、やまなみハイウェイの恩恵を感じて、新たな取り組みをはじめるべきです。