渾然一体、阿蘇の「美味い」(1) あか牛
14/10/14
熊本県内でも1、2位を競う人気観光地・阿蘇。阿蘇では温泉や景観だけでなく「食」の魅力も十分。あか牛をとってみてもステーキや焼肉のほか、丼やハヤシライスまで味わい方も幅広い。だご汁やそばに至っては街道まであるぐらい。スイーツにしても「阿蘇に行ったらソフトクリーム」といわれるほどの人気ぶりだ。
阿蘇の旨味が詰まった逸品
阿蘇エリアは、一帯に広がる雄大な自然の恵みが溢れる食の宝庫。地域が誇るブランド牛や新鮮な野菜といった素材の良さもさることながら、これらを使ったご当地グルメの個性が観光客の食欲を刺激する。古くから愛される郷土料理から近年登場した新進気鋭の逸品まで、渾然一体となって阿蘇の美味さが訪れた人を包み込んでくれるのだ。
阿蘇の代表的な食材と言えば「あか牛」。広大な阿蘇の大草原で放牧され、良質な草を食べてのびのび育つという阿蘇の恵みを詰め込んだような存在だ。適度な脂肪分を含みながらも赤身が多いためヘルシーで、十分な旨味とほどよい噛みごたえも備えている。
ステーキや焼き肉で旨味そのものを味わうのが定番だが、近年は肉をふんだんに使った「あか牛丼」など新メニューも続々登場。
「阿蘇ハヤシライス」は、あか牛のほか米、熊本県が生産量日本一を誇るトマトという阿蘇産の食材3つを使って濃厚な味わいに仕上げた逸品だ。阿蘇エリア内の約30軒超の食事処で提供しており、各店自慢の味でオリジナリティを競っている。
あか牛を気軽に食べるならハンバーガーもいい。あか牛のパテを県産の小麦粉や米粉を使ったバンズで挟んだバーガーは、かぶりつけば肉汁がジュワッと口の中に広がる。「レストランロッソ」や「古木家カフェ」で味わえる。