スイーツも魅力 松露饅頭とロールケーキ
14/06/23
甘党も納得のラインナップ
唐津ではスイーツにも注目。和洋菓子でお勧めの一品を選んでみた。
和菓子の代表は「松露饅頭」。虹の松原にできる幻のキノコ、松露をかたちどった饅頭で古くから親しまれている唐津のソウルスイーツ。製造元の一つ大原老舗は嘉永年間に和菓子を製造し、前身の海産物屋時代を含めると創業はゆうに400年を超える。松露饅頭は昔ながらの製法で、今なお一つひとつを手焼きで丹精に作っている。餡は北海道産の小豆、卵も地元産を使う。そのこだわりが生む上品な甘さが人気の秘けつ。
唐津市中心部の本店のほか県内外に店を構え、唐津市郊外の和多田店では松露饅頭づくりの様子を見学できる。バスツアーなど旅行会社の受け入れも行っており、見学客は手づくりする丹精な作業に驚きの声を上げるそうだ。旅行会社には手数料も設定している。
洋菓子は、たまご色のケーキ屋さんのロールケーキ「しっとりロール」。虹の松原に近い住宅街の民家で営業しており、口コミで広まった知る人ぞ知る人気店。1万3千羽を放し飼いで養鶏しているみのり農場が母体で、生みたての卵をたっぷりと使っている。
もとは、自然飼育で生産された卵を生かす加工品の開発だった。現在店を切り盛りする麻生実里さんの母親が12年ほど前に手がけた。そのレシピは「卵自体の味を味わってもらいたい」というもので、長さ15センチのレギュラーサイズで16個もの卵を使っている。小麦も国産100%で作るなど「安心安全な菓子づくり」(実里さん)にこだわる。
玄関脇の売り場でケーキを購入し、庭に面した座敷のイートインスペースでいただく。畳の上で食べるケーキは形容しがたいぜい沢感がある。
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