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唐津コラム ゆっくりと流れる時間

ほっとする風景

鏡山展望台から見下ろすと、唐津湾に沿って約100万本の虹の松原が広がり、その側をゆっくりと電車が走っている。高層ビルがなく、民家と田園風景がジオラマの世界のように広がる風景は、眺めていてほっとする。

唐津の人々の日常には、歴史が自然と溶け込んでいるように感じる。名護屋城跡の近くにある交差点の名前は「伊達政宗陣跡」という。歴史あるこの地域を、人々は何気なく通り過ぎているが、そこに歴史の断片が確かに息づいていることに、旅人は何かを感じるのではないだろうか。

約200年前の曳山が現在も使われ、毎年熱気あふれる唐津くんち。土作りから焼き上がりまでを一人の作家が手がけるため、一つ一つの作品に個性があり、使うほどに味わいが出る唐津焼。そんな歴史や伝統を大切にする唐津の人々の誇りを感じると同時に、現代の新しい感性も取り入れ、独自の文化が生まれている。

ゆっくりと流れる時間の中で、唐津の文化や親しみやすく温かい人々、見る場所によって表情を変える海や綺麗な景色を、ぜひ味わってほしいと思う。

(九観連本部・冨田千尋)

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