観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

川の参詣道を行く 伝統の「三反帆」で熊野川を

山間の自然美を愛で、悠々と川下り

熊野古道沿いの山々を縫うように走る熊野川。かつて熊野本宮大社から熊野速玉神社を舟で往来する「川の参詣道」としても名を馳せた。

そこで旅人たちを運んだのが「三反帆(さんだんぼ)」。3枚の帆を掲げたいわゆる帆かけ舟で、川風のうまくとらえて進むという、急流で浅瀬が多い熊野川特有の舟として活躍した。

三反帆

3枚の帆を掲げた「三反帆」。
川風をとらえて進む

平安時代からの伝統は熊野川体感塾が実施する体験メニューとして受け継がれている。昔ながらの木製の舟に乗り、船頭の案内で悠々と熊野川を下っていく。山間の自然美と川風が心地よく、熊野古道のもうひとつの魅力に気づかせてくれる。

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