観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

鳥羽は「祝い旅」の目的地 温泉や食の魅力を最大化

禊湯・祝い魚・真珠の海七草

鳥羽市が「祝い旅」をコンセプトに掲げ、旅行目的地としての魅力をアピールしている。

鳥羽市温泉振興会や鳥羽市観光協会が特別な時を鳥羽温泉郷で過ごす意義を「祝い旅」とし、(1)伊勢神宮のお膝元でパワースポットが点在(2)古くから御食国(みけつくに)として重宝された食(3)結婚30周年を祝う真珠婚式など、鳥羽市が持っている資源価値の最大化を図った。

その中でも、温泉郷の旅館ホテルで入浴することを「禊湯(みそぎゆ)」とした。特に、朝入浴を朝の禊とし、新しい自分に還り新たなスタートを切るという価値を鳥羽ならではの温泉入浴と位置づける。禊を終えて伊勢神宮、鳥羽周辺のパワースポットへ参拝に出かけてもらおうというストーリーだ。

鳥羽温泉郷

鳥羽温泉郷の朝風呂は
「禊湯」としてアピール

また、旅館ホテルで提供する食は、神事の最後にお神酒や神饌をいただく直会(なおらい)をイメージ。「日本の祝い魚」「真珠の海七草」をブランド化し、長寿の縁起物や祝事のシンボルとして欠かすことができないアワビ、伊勢エビ、タイをはじめ、鳥羽湾で採れるワカメやアオサなど7種類を「神様のおくりもの」として特別感を演出し提供する。

特産の干物づくりも「HOSUプロジェクト」とし、干すのHに幸福(ハッピー)、健康(ヘルス)、休日(ホリデー)の意味も持たせた。毎月30日に行う真珠婚式を含めて、常時「祝祭空間」であることを発信する。

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