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新潟に実りの秋到来 地域の名物を地域で食す

確かな食には、確かな人が関わる

秋の行楽シーズンは、新潟では新米を楽しむ季節でもある。新潟産コシヒカリに代表される新潟の米は、生産高が全国一というだけでなく、上・中・下越から佐渡に至るまで、どこでもうまい米が獲れる。

はざ干し

刈り取った稲の束を天日干しにする「はざ干し」の
風景は「うまさぎっしり新潟」の象徴的なワンシーン

特に魚沼産コシヒカリは、日本穀物検定協会が行う食味ランキングで最高評価の特Aを全国で唯一、1989年から26年連続で獲得中だ。地域の名物を、その地域で食べるのが旅の楽しみの一つだとすれば、新潟の米を新潟で食べることは、わざわざ新潟に行く理由になる。

新潟

稲穂が黄金色に実る

この10年、新潟では米という全国区のキラーコンテンツではあるが、当たり前すぎる食材を、いかに旅行商品化するかに取り組んできた。その過程で打ち出したのが、新潟の観光関係者が、にいがた観光の魅力として1年を通じて前面に打ち出している「米、酒、魚(肴)の新潟」だった。

まず「にいがた朝ごはん」プロジェクトとして、全県下で米が商品化された。新潟のおいしいコシヒカリを、その土地の水で炊き、その土地で採れた食材でつくったおかずで食べてもらうのが「にいがた朝ごはん」。県下全域の旅館ホテルが地域ならではの朝ごはんを出している。

数年を経て、今度は酒の旅行商品化が「にいがた地酒の宿」として実現する。米どころ新潟は酒どころでもある。しかも、新潟の造り酒屋は一極集中型ではなく、県内全域に約90の酒蔵が点在しているのが特徴。おいしいコシヒカリ同様に、おいしい新潟淡麗が県内どこでも手に入ることが、全県規模の旅行商品化を可能にした。

おいしい地酒を、地酒と最高に合う料理とセットにしたプランで提供するのが「にいがた地酒の宿」。宿に新潟県酒造組合が認定する新潟酒造達人がいることを条件とするなど、酒造組合とも連携した取り組みだ。まずは達人と料理人が地酒を吟味し、地酒にあった旬の献立を考える。確かな食には、確かな人が関わっている。

にいがた朝ごはん

にいがた地酒の宿

にいがた朝ごはん(上)とにいがた地酒の宿(下)
で新潟の米と酒を味わう

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