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3分間で温泉染め 松代荘、"強烈"泉質が人気

全国からファン集める源泉は”赤茶色”

松代城址や川中島古戦場にほど近い国民宿舎松代荘。22時まで利用できる日帰り浴場が地元の人で賑わうだけでなく、ここの温泉を求めて全国か温泉愛好家や温泉研究者が訪れる。

人気の理由は、毎分740リットルの湯量豊富な赤茶色の温泉。鉄分の多い温泉は浴槽から勢いよく溢れ、浴槽の縁や浴場の床には温泉の析出物が波紋状に盛り上がっている。古くから信玄の隠し湯として親しまれてきたこの温泉は見た目にも相当すごい。

宿泊客専用の2つの浴場を含む4つの浴場には、それぞれ露天風呂あり、8つの浴槽すべてが赤茶色の温泉。湯量豊富だからできることだけど、利用者の声を理由に「さら湯」の浴槽を設けたりと日和らないところがいい。

松代荘

松代荘自慢の赤茶色の温泉に満足

さて、この強烈な温泉では、入浴中に温泉染めができる。売店で布(900円)を買い、それを入浴中に温泉で染める。布はすでにリンゴかあんずできれいに染められている。自分で染めなくても「温泉重ね草木染めハンカチ」(1050円)も販売している。

輪ゴムを使い、「染め残したい部分」を縛って、洗面器に汲んだ温泉につける。湯口から洗面器にすくった温泉は不思議なほど透明で、これが空気に触れるうちに赤茶色に変色する。

布の6カ所を輪ゴムで括り、温泉に浸けた。浴槽の傍らに洗面器を置き、温泉につかっていると、わずか3分ほどで温泉染めができてしまう。6カ所の輪ゴムを外し、水道水で洗ってみると、まずまずの六連銭(六文銭)模様ができあがった。

六連銭は戦国武将、真田家の紋章であり旗印。松代城は1622年から明治維新まで真田氏の居城だった。

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