観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

信州いいやま観光局が319の着地型企画 日帰りから長期滞在まで

着地型「トップの一角」 豊富なプランでロングステイ提案

国内旅行の需要促進策として着地型旅行への取り組みが始まって久しいが、プランの質、量、話題性とも間違いなくこの分野でトップ集団の一角を占めるのが長野県飯山市だろう。観光協会を改組し、一般社団法人信州いいやま観光局として第2種旅行業を取得し、ツアー造成と募集を強力に進めている。

旅行プランは年々増え、2012年4月から13年3月までの現地発着プラン数は319プランに及ぶ。飯山市を起点に市外に飛び出すプランもあるが、これだけ地元資源を旅行商品化している地方自治体はほかにはない。

事前の準備がなくても、まずは飯山に行ってみよう。行けば自分にあったツアーや過ごし方がきっとなにか見つかる。飯山はそんな旅行も可能な目的地になりつつある。

プランは日帰りから、20泊の長期滞在まで幅広い。

昨年の夏、脱猛暑、節電プランとして打ち出したロングステイプラン「涼・山・泊(りょう・ざん・ぱく)」プランはネーミングの妙もあり、多くのメディアが紹介した。「飯山」の宣伝につながっただけではなく、実際のロングステイ需要があることも確認できた。昨年は5泊、10泊、20泊と3種類用意した「涼山泊」プランを今夏もブラッシュアップして、夏の宿泊プランとして投入する。

4―10月までのロングステイプランもある。斑尾高原のホテルに滞在するプランは15泊で4万5千円という格安の料金設定。キャッチフレーズは「高原で過ごすなにもしない休日」だが、森林セラピー、全長80キロのロングトレイル、ラフティング&バーベキュー、野菜の収穫体験や郷土料理作り教室、温泉めぐりなど、現地発プランを豊富に持っていることもロングステイプランに自信を持って取り組める要因だろう。たくさんの日帰りプランや1泊2日プランがあるからこそ、旅行者にロングステイプランを提案できるということはあるのだ。

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