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地域固有の彩り(1) 山焼きの迫力―伊東・大室山

東京ドーム約20倍のススキを豪快に

伊東市の春を代表する風物詩、大室山の山焼きは2月10日の開催。標高580㍍、直径300㍍の山を丸ごと焼きつくす迫力満点のイベント。

もともとは農家で使うススキを育てるための山仕事として始まり、700年の伝統がある。ススキの需要がなくなった現在は、ススキで覆われた大室山の柔らかな山容を守るため、そして伊東の観光の目玉として継続されている。

今年の山焼きは2月10日。まず9時30分から山頂お鉢焼きを行い、全山焼きは正午から。麓から一斉に点火する。東京ドームの約20倍とも言われるススキの山がわずか30―40分で豪快に丸焼けになる。観光客の点火も先着順で受け付ける。雨天・荒天の場合は、翌週に順延される。

大室山の山焼き

東京ドーム20倍分のススキの山が
燃えるさまは大迫力

山焼きからひと月もすると、灰の下からススキが芽を出す。再び若草色に覆われた大室山の景観が春を告げる。

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