観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

安曇野おひさま紀行 歩いて感じる清澄さ

現在放映中のNHK連続テレビ小説「おひさま」の舞台、安曇野。この機会に地域の魅力を前面に出した多彩な企画が並ぶ。この夏は涼やかな「おひさま」紀行へ。

蓼川や道祖神―ロケ地めぐり

ドラマの背景を彩る安曇野のまち。山々と田園風景、そして澄んだ空気の美しさは画面越しにも伝わってくる。ロケ地を訪ね、物語さながらの清廉さを感じて歩きたい。

まずは蓼川へ。大王わさび農場脇の畑が、ヒロインが営むそば屋の地として登場。ロケセットが組まれ、輝く川面と遠くに望む北アルプスが清々しさを演出している。

そば屋ロケセット

大王わさび農場脇の畑に建つ
そば屋のロケセット

国営アルプスあづみの公園は、安曇野の原風景が残る広大な自然の空間で撮影が行われた。秋に咲き誇るそばの花も見どころだ。

安曇野の守り神ともいわれ、市内各所にまつられた道祖神は安曇野の代表的風景。堀金地区を中心にロケが行われ、人気を集めているという。

物語に清々しさと懐かしさを吹き込む、自然交流センターせせらぎや万水川土手といった水辺のスポットも欠かせない。安曇野の魅力に触れられるロケ地めぐりはゆっくりと散策しても、レンタサイクルで風を感じてまわるのもいい。

ロケ地をはじめ安曇野を体感できる散策コースが「安曇野を歩こう」。8コースあり、マップにまとめられている。

安曇野の中心部、穂高地区や安曇野湧水群、拾ヶ堰、国営アルプスあづみの公園周辺などでコースを設定。里山の脇道で民話の世界を体感するコース、旧篠ノ井線配線跡をめぐるコースもある。

所要時間は1時間30分から4時間30分。ロケ地めぐりから、安曇野の奥深い魅力まで、のんびり歩いて楽しもう。

ひまわり

ドラマの象徴、ひまわりも咲く

そば、おひさま御膳、信州サーモン―食べ歩き

安曇野市や市の観光関係者らでつくる「おひさま推進協議会」は、ドラマ放映を機に地域の魅力をアピールする事業を展開。その1つとして「食」にスポットをあて、3テーマで飲食店マップを作成、配布している。

「そば」は、物語のキーワードの1つで、信州の食の代表的存在。安曇野市内にもそば店が点在し、地元産のそば粉と名水を使ったそばは独特の香りとコク、歯ごたえが特徴だ。マップでは58店、ざるそばやセットメニューなど各店自慢の逸品を紹介している。

「おひさま御膳」は、一汁三菜を基本に、そば素材と地元特産素材を使った安曇野の新名物。そばや信州サーモン、黄金シャモ、イワナなどを各店独自の料理に仕立てたラインナップで、55店が味を競う。

「信州サーモン」は、近年ブランド化された注目の食材。とろけるような舌触りと旨味が特徴で、マップでは丼や各種料理を提供する23店を掲載している。

安曇野ならではの食ばかり。マップ片手の食べ歩きは旅の楽しみを増幅してくれるだろう。

クリアボートやドラマ紹介

「おひさま」の世界観を味わえる企画が安曇野各施設でラインナップ。

安曇野气船は10月下旬まで、大王わさび農場・蓼川でクリアボート体験を実施。ドラマのロケ地をボートで水上散歩してマイナスイオンを浴びよう。15分と30分の2コースあり、乗合1人900円、8人乗り貸切7200円から。

また、10月までの繁忙期を中心に熱気球の係留体験も。高度30メートルから、ヒロインが駆け抜けた安曇野の風景を一望できる貴重な体験だ。大人1人2400円。

クリアボート

蓼川をクリアボートで行く

宿泊施設「ほりでーゆ―四季の郷」は、ロビーにドラマ紹介の特設場を設置。大型テレビでドラマを放映しているほか、昭和初期の生活用具を展示し、ドラマの時代背景を再現している。

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