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山間にたたずむ北信の”隠し湯” 信州高山温泉郷

須坂や小布施を訪れた際の宿泊先としておすすめしたいのが、高山村だ。松川渓谷沿いの大自然の中に温泉が点在する「信州高山温泉郷」があり、山間に小さくたたずむ風情はまさに"隠し湯"。温泉好きにはたまらないロケーションだろう。

温泉郷は、山田、松川渓谷、五色、七味、子安、蕨、奥山田の各温泉と温浴施設「YOU游ランド」からなる。温泉地は温泉街や野天風呂、一軒宿、共同浴場と規模も風情も様々。野趣あふれる雰囲気を共有しながら各温泉独自の個性を有しており、気のゆくままに湯めぐりしたい。

山田温泉は開湯210年の歴史を有し、多くの文人が愛した古湯。共同浴場「大湯」を中心に温泉宿が軒を連ね、素朴な情緒を醸し出している。「山田館」の露天風呂は眼前に山肌が迫り、大自然を肌で感じられる。湯に浸かれば湯の花が体を包み、なんだかすぐ健康増進に効果がありそうな気がしてくる。

山田温泉

のどかな山田温泉。中央に位置するのが「大湯」

そのほか、渓谷上流に湧く乳白色の七味温泉、自然大岩で作られた野天風呂の松川渓谷温泉など多彩な温泉は目移りするばかり。いずれも秋は紅葉、冬は雪景色、春は新緑と季節ごとに姿を変える絶景を眺めながら入浴が堪能できる。湯めぐりにチャレンジするのも温泉好きに一興。

温泉郷沿いの松川渓谷は、約20キロにわたって刻むV字谷。周囲一帯が落葉広葉樹に包まれ、季節を問わず、その渓谷美に目を奪われる。なかでも10月中旬―下旬、燃え上がるような紅葉で染まる光景は必見だ。

渓谷には滝が点在している。松川渓谷温泉そばの雷滝は、30メートルの落差を流れ落ちる滝が、雷鳴が轟くような音を立て、迫力満点。滝の裏側も通れるので、マイナスイオンを体全体で浴びよう。

雷滝

轟音響く雷滝。間近で見る迫力は満点

周辺には、小林一茶が晩年を過ごした地であることから設けられた資料館「一茶館」も。自然が織りなす情緒を感じながら、のんびりと宿泊、湯めぐりを楽しみたい。

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