大歩危・祖谷リニューアル情報　客室拡張やサウナ導入

３軒が改修

観光庁が地域全体で魅力と収益力を高める「既存観光拠点の再生・高付加価値推進事業」で、大歩危・祖谷エリアの旅館ホテルでも魅力アップを図るため、３軒がリニューアル工事を実施した。

ホテルかずら橋は２０２２年からリニューアルに着手し同年、28室から25室、24年３月には25室から22室に客室を減らした。受入人数を減らすことで、宿泊客へ質の高いサービスの提供を行っている。今回のリニューアルでは３階の和室10畳２室を１室とし、リラクゼーションサウナ室を完備。シモンズ社製のセミダブルベッドを２台置き、リラックス和洋室とした。４階の和室８畳４室は和洋室２室とし、女性の人気が高い美容ブランド「Ｒｅｆａ（リファ）」の製品を導入した。こちらの客室にもシモンズ社製のベッドを配している。

大歩危峡まんなかは、食事会場をモダンデザインとし、ロビーと一体感のある空間づくりを行った。改装を機に、レストランは全席をイス席とした。大浴場にはサウナを新設したほか洗い場のシャワーヘッドにＲｅｆａの最新型を導入した。また客室には、ダイソンのドライヤーやナノケアスチーム、マルチ充電器などを新たに備え、宿泊客のニーズに応える備品をそろえた。同館では「お客様からの要望を取り入れて快適さを追求した」している。

ホテル祖谷温泉は展望風呂付き客室「天籟（てんらい）」を新客室としてオープン。祖谷渓谷を一望できる展望風呂を設け、和モダンなしつらえの客室に仕上げた。客室にはテクニクス社の高級ＣＤプレーヤーを配し、好みの音楽を聴けるなど滞在中の過ごし方を演出。祖谷渓谷を眺めるイスには、数々の名作イスを手掛けるジョージ・ナカシマのコイノドチェアを用意。展望風呂の浴槽は、浴槽をインテリアとして捉えるジャクソン製を設置した。

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