現代アートと古湯の伝統を融合 道後オンセナート、温泉街や宿に多彩な作品
テーマは「いきるよろこび」 23年2月26日のまで
愛媛県道後温泉で4月から、アートプロジェクト「道後オンセナート2022」が開かれている。温泉街や旅館ホテルを舞台に、現代アートと古湯の伝統を融合し道後の新たな魅力を発信しようというもので、数々のアート作品が道後を彩る。23年2月26日のフィナーレまで、来訪者に「温泉アートエンターテインメント」を体感してもらう。
14年に道後温泉本館の改築120年を機に初めて開催。温泉にアートを組み合わせ、新しい道後の魅力を創出、温泉の回遊性を向上させようと始まった。今回は道後温泉本館の保存修理後期工事期間中に進められている「みんなの道後温泉 活性化プロジェクト」(主催・未来へつなぐ道後まちづくり実行委員会)の一環で開かれている。
テーマは「いきるよろこび」。「オンセナートコレクション」と題して、国内外で活躍する多彩なアーティストによる「いきるよろこび」をテーマにした作品を温泉街各所や旅館ホテルに展示している。道後温泉本館を覆う素屋根テント幕を世界的美術家の大竹伸朗さんのデザインで装飾した「熱景/NETSU―KEI」はもはや現在の道後のシンボル感さえ漂う。道後観光案内所横にある市原えつこさんの「神縁ポータル」はデジタルで工作された絵馬や提灯などが吊られ、「神縁スポット」を案内する“おみくじ”も。道後温泉第4分湯場を彩った力石咲さんの「道後温泉系」、道後公園武家屋敷では詩人・谷川俊太郎さんの「くるくるミラクル」など、多彩な作品がまちのそこかしこに。
俳人やミュージシャンらによる企画「マチコトバ」も。まち全体を詩集として句や文章など思いを込め選んだ言葉を路地裏や建物の壁面などに表現している。上人坂には俳人・夏井いつきさん、道後プリンスホテルの足湯や宝厳寺にはロックバンド・SUPER BEAVERの言葉が展示されている。旅館ホテルではホテル古湧園 遥に三浦亜美さん、永本冬森さん、カニエ・ナハさん、道後hakuroには桃江メロンさんの言葉が。
そのほか、蜷川実花さんのインスタレーション作品が施された道後温泉別館 飛鳥乃湯泉 中庭「ハダカヒロバ」や上人坂などではイベントを開催。「週末道後座」と題して数々のアーティストが登場している。
オンセナート開催にあわせ、道後・松山周辺をめぐるモデルコースも提案。道後でのアート旅から地元の偉人ゆかりの地めぐり、しまなみ海道など幅広く地域の魅力をたどる旅を紹介している。
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