天橋立、山陰ジオ―自然景観際立つ丹後の冬

15/11/26

世界に誇る自然環境が放つ癒し

丹後は、海山里に四季折々の自然景観の宝庫。日本三景・天橋立、“地質の世界遺産”山陰海岸ジオパークなど国内外から高い評価を受けている。その風景を雪が白く彩る冬の風情もまた格別だ。

天橋立は海を隔てる砂州に松並木が立ち並ぶ、ある種“奇跡”的な光景に古今東西、多くの人がひきつけられてきた。高台から望む「飛龍観」「昇龍観」、天橋立神社や元伊勢籠神社といった寺社群とも相まって、現代ではパワースポットとしての地位を確立している。

天橋立の「飛龍観」

丹後半島から始まる山陰海岸ジオパークは「生きる地球」を伝える、地球レベルの宝。半島海岸部には、特異な地形・地質が生む美しい景勝地が連続する。

山陰ジオの東の起点・経ヶ岬は、海抜１４０メートルの断崖に白の灯台が映える。高さ13メートルの奇岩・屏風岩や安山岩の柱状節理からなる高さ約20メートル・立岩は自然の造形美と迫力を感じさせる。

丹後半島のシンボル・立岩

鳴き砂で知られる琴引浜まで来ると世界は癒しへと転換する。半島の西端、「夕日ヶ浦」と呼ばれる浜詰海岸は、奇岩の背後に落ちていく夕陽が美しく、日本の夕陽百選にも選ばれているほど。日本海と久美浜湾を隔てる砂州「小天橋」は名前の由来である天橋立に負けない美しい光景だ。

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