JR四国の観光列車「予土線3兄弟」(1) 海洋堂ホビー・しまんトロッコ
14/05/20
JR四国に「予土線3兄弟」が誕生した。海洋堂ホビートレイン、しまんトロッコ、鉄道ホビートレインの3つの観光列車の総称で、それぞれ特徴のある外観、車内設備を誇る。3兄弟の登場で、高知県四万十町と愛媛県宇和島市を結ぶ予土線沿線がにわかに注目を集め始めた。
フィギュアにマニア魂ゆさぶられ、トロッコに四万十を感じる
予土線3兄弟の長兄は2011年4月に登場した「海洋堂ホビートレイン」。
廃校となった小学校を改装して、世界的なフィギュアメーカーの海洋堂の歴史とコレクションを集めた海洋堂ホビー館・四万十のオープンを機に、地元の四万十町とがコラボし誕生させた。車内に設けられたショウケースにはたくさんの貴重なフィギュアが並ぶ。13年7月には、車体のラッピングをタイムマシーンをテーマにしたものにリニューアルした。
次兄は「しまんトロッコ」。
国鉄時代の1984年に貨車を改造した初代トロッコ車両を13年10月にリニューアルした。新トロッコのデザインはJR九州の「ななつ星」などを担当した水戸岡鋭治さん。ボディーは山吹色一色に統一され明るい印象を受ける。窓のない車両で感じる自然の風、眺める四万十川はトロッコならでは。今年3月のダイヤ改正から土休日を中心に運転される「トロッコ列車専用ダイヤ」に変更され、利用しやすくなった。運転日以外も車両運用に余裕があれば団体専用利用も可能だ。