旅館の食も郷土食豊か
14/05/20
高知の味にこだわり
高知県下の旅館で料理にこだわる数軒を紹介したい。
高知市の城西館は昨年9月、高知県を代表する料理「カツオのタタキ」に着目し「わら焼き体験工房」をオープン。毎夕17時45分から19時の間、カツオのタタキの豪快な「わら焼き」の実演を見ることができる。
工房を設けて以来、宿泊の夕食、各種宴会プランの料理に出すカツオはすべてわら焼きのカツオに。カツオは中央卸売市場から直接仕入れを行い、塩は土佐佐賀産の天日市塩、わらは減農薬減化学肥料のわらを使って提供している。
坂本龍馬の屋敷跡に建つホテル南水は、その立地から、龍馬にこだわった「オリジナル土佐珍味八品船中八策」とメーン料理として「オリジナル海鮮しゃぶしゃぶ」を用意。
土佐御苑は「朝食四国一宣言」を行っており、毎日40種の和洋食が味わえる。米は高知県産の限定米を使い、漬物は自慢の糠床を活用し野菜は自家菜園のものというこだわり。茶も池川茶を80度でじっくり風味を出してから提供している。味噌汁も出汁と味噌にこだわる。干物も土佐沖で獲れた新鮮な魚だ。
「たたき工房」も設けて、夕食に出す焼きたてのカツオのタタキを調理している。
足摺温泉郷の足摺国際ホテルでは鰹のタタキ手づくり体験が売りだ。宿泊客は参加料1050円が必要だが、用意された鰹の切り身の串をバーナーで好みの加減で炙り、あとは板場が切り分けた鰹を同館オリジナルのポン酢で味わう。塩タタキを味わうこともできる。