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まち歩きや「だらずメニュー」―巡って楽しい滞在観光地/米子

「まちの魅力は、まちの滞在力」

米子市観光協会では、観光客の市内滞在時間を延ばす取り組みを進めている。交通至便で山陰観光の玄関口である米子市だが、多くは大山や松江、出雲へと移動してしまう。山陰随一の宿泊拠点の皆生温泉も宿泊の前後は別のまちという例が少なくない。観光協会の野島譲会長は「まちの魅力は、まちの滞在力」を掲げて知恵を絞る。

この春、まち歩きコースに登場したのが「城山大師石仏めぐり」。米子城址の麓にある高さ2.3メートルの大師像を起点に、城山の中腹を8の字に描く散策道沿いには、四国八十八カ所の寺を勧請した石仏が並ぶ。ミニ遍路として地元では知られている。米子下町観光ガイドのメンバーが考案、コース化にこぎつけた。野島会長は「ガイドさんがコースをつくり、アピールする。その蓄積が米子の魅力につながると思います」。ほかにも自転車で淀江方面を巡るコース、市内の老舗を訪ねるコースなども加わった。

米子市観光協会

ガイドがコース考案、
ガイドが案内

また、昨秋に米子市で開催された「国際まんが博」に合わせて米子駅前の飲食店で提供した「だらずメニュー」もまちの新たな魅力に。「突拍子もないことをするが、どこか面白い人や物」を意味する方言を冠したメニューは、その名の通り、1億年前のジュラカレー(カレーの具を恐竜の形にデコレート)、だら寿司(シャリと具を目玉オヤジに似せて質素のように見えるが寿司桶をひっくり返すと…)、野人続々(大山黒牛のブロック肉を豪快に焼く)など突拍子のないものばかり。

今秋から定番化させる予定で、市内20店舗でお目見えする。

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