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早咲き桜の淡紅色を愛でる 2月10日から「河津桜まつり」

マザーツリーも見どころ

河津町の河津川周辺を会場に2016年2月10日―3月10日の1カ月間、第26回「河津桜まつり」が開催される。見どころは、河津川の河口付近から上流に向かって約3キロにわたり続く河津桜の並木。そして町民の手で大切に守られている桜並木の原木とされる樹齢60年のマザーツリー。今や全国に拡散する河津桜だが、原木はここにあるただ一本。河津桜のルーツを訪ねれば、河津町から、やってきた河津桜への思い入れも深まるはずだ。

この原木、出自も明らかで河津町の飯田勝美氏(故人)が1955年2月に、河津川沿いの雑草の中で芽咲いている苗を見つけたものだという。

飯田氏が自宅の前に移植した河津桜は、ようやく1966年ごろに開花し、1月下旬ごろから約1カ月、淡紅色の花が近隣の人々の目を楽しませた。この桜がその後、河津川沿いに増植され約3キロの桜並木をつくることになった。

約3キロも続く河津桜の並木。
淡紅色の花が春を告げる

例年、河津桜は2月上旬に咲き始め、開花期間も1カ月ほどと日持ちがいい。

期間中は多数の露店が出店し、河津町民のコーナーでは、地場の農作物や海産物、加工品などが販売される。ミニコンサートやご当地グルメフェア、伊豆の踊子との記念撮影会などが開かれる。ライトアップする夜間まで花見ができる。

早咲きの桜を楽しもうと、河津桜まつりには、毎年、全国から多くのバスツアーや個人客が訪れる。例年70万人以上が訪れ、早春の伊豆観光を盛り上げている。

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