大室山の山焼きと椿 伊東の春の風物詩
15/12/11
直径300メートルを丸焼きに
伊東市のランドマーク大室山。春の風物詩はカヤで覆われた標高580メートル、直径300メートルの山を丸ごと焚きあげる山焼き。700年の伝統があり、かつては農家で使うカヤを育てるための山仕事の一つだった。今は伝統行事として毎年2月の第2日曜日に行われている。
今年の山焼きは2月14日。麓から一斉に点火すると、東京ドーム約20倍とも言われる山がわずか30―40分で丸焼けになる。
山焼きからひと月もすると、灰の下からカヤが芽を出し大室山を再び若草色に変えていく。山頂までリフトで登れ、伊豆七島から天城連山、富士山へと続く360度のパノラマが広がる。
山麓の小室山つばき園では2月20日―3月13日、椿観賞会が開かれる。椿は伊東市の花木。温暖な気候に加え、東に相模湾西に天城山系という地理的な条件が椿にとっては絶好の環境。1.5ヘクタールの園内には1千種4千本の椿が植えられ、種類、木の大きさ、花が咲く期間の長さの総合力で「日本一のつばき園」として愛されている。椿越しの富士山の眺望もすばらしい。
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