【松崎】俳句大会や投句で一句詠む 松崎の旅スケッチ(6)
松崎町で3月26日、俳句の大会が開かれる。松崎町のキャッチフレーズを付した「花と浪漫の里全国俳句大会」と称し、今年で4回目を迎える。毎年3月の最終土曜日に開催している。
「投句」という手法の大会で、俳句は会場となる松崎町環境改善センターで直接受け付ける。つまり現地にいる人だけが参加できる。
句会では兼題と呼ばれるお題が決まっている。松崎俳句大会の兼題は「花と浪漫の里松崎」嘱目2題。つまり松崎を歩いて、見たもの聞いたもの感じたものを俳句に織りこむというのが約束事。田んぼの花畑、なまこ壁の街並み、重文岩科小学校、松崎港の景観、石部の棚田、夕陽、温泉、魚料理などなど、俳句の題材には事欠かないというわけだ。
投句料は2句で1千円。例年160句が寄せられる。そして投句の中から優れた俳句を選ぶのは大串章さん、黒田杏子さん、小澤實さんの3氏。いずれも著名な俳人だ。過去3回とも同じ顔ぶれで、いずれの選者も大会に出席する。
3氏により最優秀賞の松崎町長賞、優秀賞などが選考され、町長賞受賞者には町内ペア宿泊券などが贈られるほか、100句が夜間でも鑑賞が可能な行灯に掲出され約1カ月掲示される。
俳句大会は年1度だが、松崎町では年間を通じて俳句を受け付けている。こちらはインターネットでの投句も可能で6月末、9月末、12月末と年3回の締め切りを設け、各期間の優秀句を同じく100基の行灯で町内に展示する。自分の俳句が掲示されている様子を眺め、家族で松崎を訪れる愛好家も多い。
こうした松崎の俳句イベントのルーツともなったのが松崎町大沢温泉地区で60年以上にわたって行われている「大沢桜祭俳句」の取り組み。72年前、那賀川沿いに桜が植えられてから数年後、桜の満開に合わせ桜の木に真竹の句短冊を吊るした。今年で66回目を迎える。吊るされる竹短冊は400本を超える。
俳句大会の問い合わせは、松崎町商工会 電話0558―42―0470まで。
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