観光業界専門紙「トラベルニュースat」おすすめ国内魅力再発見の旅

奥深い観賞で来村者が急増 下呂温泉合掌村

合掌家屋をゆっくりと詳しく

下呂市の下呂温泉合掌村は、合掌家屋集落が日本の原風景を伝える癒しの地。建造物や多様な体験メニューで、飛騨の伝統に触れられる。近年その風情が人気を呼び、来村者が増加している。

2015年の来村者は18万5千人で、経営状態は黒字に転換。今年は15年度の下呂温泉宿泊者数100万人の20%にあたる20万人を目指している。好調の直接的な要因は立ち寄りに組み込まれた関東圏からのバスツアーがヒットしたことだが、同村の観光スタイルが支持を集めたことも大きいという。世界遺産・白川郷では合掌家屋が現役の住居のため屋内の見学ができない、混雑などの制約があるが、同村の家屋は旧家であり屋内見学が可能、ゆっくり散策できるなどの利点がある。家屋の中を常駐ガイドが詳しく案内してくれるのも好評だという。

村内の合掌家屋は白川郷などから移築されたものが10棟あり、集落を形成。往時の暮らしぶりを知ることができる。なかでも「大戸家住宅」は国の重要有形民俗文化財に指定されている。屋内の見学が可能で、古くからの飛騨の風情が漂う。

下呂温泉合掌村

合掌家屋が飛騨の伝統を伝える

常設の影絵劇場「しらさぎ座」では下呂に伝わる伝説や昔話を影絵技術とCG、音響のよる影絵劇で見せてくれる。

今年の後期公演は11月27日まで中山七里伝説「孝子ヶ池」、来年の前期公演は2月18日から清流馬瀬川伝説「八百比丘尼」を1日2回。温泉開湯伝説「しらさぎ伝説・手影絵ショー」も1日1回。観劇料は合掌村入場者特別料金で300円。

そのほか、江戸期の遊行僧・円空の世界に迫る「円空館」や、陶芸や紙すき体験ができる「飛騨工房」もある。

岐阜 旅のおすすめサイト

購読申し込み
夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ