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一度でまわりきれない北近畿

広域だからこその懐の広さ

北近畿は広大なエリアだ。兵庫県、京都府にまたがり、道中は山地が広がる。域内での移動時間の確保が必要で、1泊2日だと宿泊拠点の城崎温泉や天橋立周辺に留まってしまいがちだ。実際に何度行っても「まだあそこには行っていない」「まだこんなところが隠れていたのか」ということになる。

ただ、2泊3日以上やリピーターとして何度も訪れるとどうだろう。但馬、丹後、丹波とエリアごとでも、エリア内でも市町ごとに文化が異なる。山陰海岸ジオパークであったり、食であったり、紅葉であったりとテーマ性をもたせれば複数回異なった旅が楽しめる懐の広さがある。高速道路網が充実し鉄道路線も確立、2次交通面での対策もなされてきた。京阪神からほど近いことも魅力だ。

エリア内で様々な旅が楽しめる多様性と個性を有し、どこをどう組み合わせるかは旅行者、旅行会社の気持ち一つ。今年は「海の京都」「夢但馬」と県単位での活動が本格化したが、「北近畿」というさらに広域での活動の活発化を望みたい。広いからこそ、一度でまわりきれないからこその強みを北近畿は持っている。

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