天橋立拠点に多様な観光 パワースポット集結
14/09/16
龍と三社詣
丹後の顔は宮津市の日本三景・天橋立。宮津湾を南北に約3.6キロにわたって伸びる砂嘴は、四季折々の風光明媚な景観を創出する。周辺にも観光スポットが集い、丹後観光の拠点として欠かせない存在だ。
天橋立は景観、歴史ともに「龍」がキーワードになる。KTR天橋立駅側の文珠地区、天橋立ビューランドから眺める「飛龍観」は願いを叶える如意宝珠を龍が授かり降臨する姿を意味し、対岸の府中地区、傘松公園からの「昇龍観」は龍が天に昇る姿に見え、自然の造形美に神秘性を感じずにはいられない。「股のぞき」をしてその姿を眺める観光客の光景も天橋立の観光素材のひとつといえるだろう。
また、周辺の寺社には龍の伝説が残るなどパワースポットとして存在感を放つ。特に天橋立神社、元伊勢籠神社、眞名井神社の「天橋立三社詣」はツアーに最適だ。
砂嘴の中間、天橋立神社は海に囲まれた立地ながら真水が湧く「磯清水」、石を積むと恋愛が成就するといわれる鳥居にパワーを求めたい。対岸の傘松公園の手前には元伊勢籠神社。天照大神が伊勢神宮に鎮まるまでの巡幸地「元伊勢」の最初の地で、由緒、社格ともに随一だ。籠神社の奥宮・眞名井神社では2500年前からの姿で立ち続ける祭祀場「磐座」が強烈な神気を放つ。
そのほか、日本三文殊のひとつ智恩寺は学業成就の神、成相寺は西国霊場28番札所として多くの観光客が訪れる。
秋には周辺の山々が紅葉に彩られ、秋の風情が十分。例年10月中旬には着物姿の男女が集う「丹後きものまつり」が開かれ、艶やかなムードに包まれる。ご利益を求めての天橋立散策に華やかさを加えた秋の旅はいつにも増して魅力的だ。
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