実りの丹波の秋 丹波栗や黒大豆-全国ブランドが旬
14/09/03
上質な旨味が田畑に
山間に田園地帯が広がる丹波エリアの秋は、田畑の恵みで溢れかえる。盆地という環境が生む四季の気温差、昼夜の寒暖差の大きさなど自然環境の恩恵が秋に結実するのだ。なかでも丹波黒大豆と丹波栗は全国的に知られたブランド。収穫期には待ってましたとばかりに多くの人が丹波を訪れる。
丹波黒大豆は古くは幕府への献上品として扱われるなど上質さは歴史が証明している。10月に旬を迎える黒枝豆は、黒豆がサヤの中で熟成しきる前のもので、独特のコクがビールに最適だ。解禁日になると買い求めるファンの人だかりが秋の風物詩に。
黒豆になると、粒の大きさと輝くつやはひと目見ても上質とわかるほどに成長。12月上旬に出荷され、煮物として豊富な甘みを楽しみにするファンは多い。近年は豆絞りやバターケーキなど和洋菓子やパンなどに用いられ、エリア内の菓子店で人気を集める。
丹波栗は9月下旬―10月中旬に旬。上質な大粒の栗はほどよい甘さと滋味に満ち、贈答品として古くから親しまれている。モンブランやロールケーキなど丹波栗を使った洋菓子も丹波市を中心に販売されており、丹波市では秋に丹波栗スイーツのコンテストを開催。市内をはじめ周辺地域の菓子店が腕を競う。
丹波市柏原町では山の芋「霧芋」が秋に旬を迎える。粘り気の強さと栄養価の高さが魅力で、地元の食事処などでは洋風、和風にアレンジして新料理を提供している。もちろんシンプルにすりおろして、とろろとしてご飯にそばにかけて食べるのは定番のうまさだ。
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