秋の篠山で歴史散策を 城跡中心に広がる城下町
14/09/03
大書院や武家屋敷 秋は一際賑わう
丹波エリアの玄関口、篠山市中心部は城下町の町並みが広がり、まちの端から端まで歴史散策が楽しい。紅葉や食が充実し歴史風情を際立つ秋こそ観光シーズン。例年、個人、団体ともに多くの観光客で賑わう。
その中心に座るのが、篠山城跡。雄大な石垣と濠が残り、城址には往時の中心的建造物「大書院」がたつ。一時は焼失したものの平成に入って復元された。京都・二条城二の丸御殿の「遠侍」に類似し、一大名としては破格の規模と古式の建築様式を備える。内部では模型や資料の展示で篠山城の歴史を伝えている。
秋には紅葉も見どころ。濠のまわりや城内のもみじが赤に色づき、城下町に秋色のアクセントを加えてくれる。
篠山城跡を西へ行けば、苔むす茅葺き屋根の屋敷が並ぶ武家屋敷群、東には江戸―昭和初期の漆喰壁の商家が約700メートル連なる河原町妻入商家群。東西に城下の人々の暮らしが垣間見える町並みが残る。
さらに北には土産処や食事処が並ぶ。大書院を拠点に城下町散策に繰り出したい。
城下町の秋はイベントも多彩。10月11―13日は恒例の「丹波篠山味まつり」が開かれる。大手前北・南駐車場などを会場に、地元産品を使った食のブースや解禁を迎えた黒枝豆にまつわる催しなど秋の食が集結する。河原町妻入商家群では11月1―3日に「ササヤマルシェ」を開催。雑貨や陶器、食、地酒などのお店が軒を連ね、深まる秋の一日を賑やかに盛り上げる。
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