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徳島の自然や文化を体感 来年4月までINAKA博

県内全域でイベント展開

徳島県全体を観光地と見立てて展開する観光キャンペーン「とくしまINAKA博覧会」が今年も10月1日に始まった。来年4月30日までの7カ月間にわたり、自然や食、文化など県内全域の魅力を全国に発信する。

徳島県観光協会が主催する同博は今回で6回目。「見つけてください!あなたの宝島」をキャッチコピーに、都市部だけでなく 田舎にもスポットをあて、県全域で様々なプログラムを展開する。特に今回は来年指定80周年を迎える瀬戸内海、同50周年の剣山、室戸阿南の各国立公園周辺にスポットを当てる。

剣山

剣山にもスポット

特別イベントは、三好市観光大使の歌手・北山たけしさんのデビュー10周年コンサートと、徳島市のアスティとくしまの開館20周年を記念した伝統芸能フェスタを10月20日に同館で開催した。来年4月には四国八十八カ所霊場の開創1200年を記念し「お試し遍路」を予定している。13番大日寺から17番井戸寺までの5カ寺を歩く。

徳島が誇る魅力も多彩な企画で触れられる。伝統芸能は徳島市の阿波おどり会館で連日本場の踊りを上演。同市の阿波十郎兵衛屋敷では阿波人形浄瑠璃の実演が毎日行われている。花はうだつの町並みが広がる美馬市脇町で来年1月12日から約1カ月、華道家の假屋崎省吾さんの生け花展を開催。イベントでは12月中旬に開かれる、吉野川市高開の石積みの景観のライトアップに注目だ。

阿波人形浄瑠璃

阿波人形浄瑠璃

また、節目の年を迎える各国立公園の魅力を重点的に発信。瀬戸内海国立公園エリアは、鳴門の渦潮や大塚国際美術館の鳴門市、手袋やハマチの養殖などの産業を有する東かがわ市の魅力をアピール。剣山国定公園エリアは大歩危小歩危、祖谷のかずら橋といった名所のほか、剣山登山ツアーも実施する。室戸阿南海岸国定公園エリアは海や田畑での自然体験、標ぼうする「四国の右下」ならではの食の美味さを伝える。11月16、17日には阿南市で試食博覧会も。各エリアではモデルコースも設定されており、レンタカーやJRでまわるのもおすすめだ。

鳴門の渦潮

鳴門の渦潮

このほか、徳島市内をはじめ都市観光の魅力も紹介。県では昨年まで展開していた「とくしま祭り」などのエッセンスを織り込んだ通年型観光パスポート「おどる宝島!パスポート」を10月から発行し、周遊の楽しみを提案する。期間中は県内全域で体験企画やイベントが開かれる。

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