軍艦島クルーズが人気 4年間で31万人が上陸
13/01/16
貴重な産業遺産に触れる
長崎港から南西の沖合いに位置する「端島(はしま)」。塀が島全体を囲い、高層鉄筋アパートが並ぶ外観が軍艦に似ていることから「軍艦島」と呼ばれる。
従来は長崎港から島を周遊するクルーズしかなかったが、2009年に上陸許可が下りて以降、「軍艦島上陸クルーズ」として人気を集めている。
3年目を迎えた12年11月現在で31万人が上陸し、年間平均の上陸率は70%。冬季や台風シーズンを除くと95%の上陸率だそうで、利用しやすくなっている。昨年12月1日公開の世界的に著名なスパイ映画で「デッド・シティ」として登場し、話題にもなった。
軍艦島は1890年(明治23年)から石炭の採掘が始まり、昭和に入って主要エネルギーが石炭から石油に移行したことで炭鉱は閉山。島民も去り、廃墟だった島を産業遺産として捉え、日本の近代化や人々が暮らしていた歴史を知る目的で上陸できるようになった。
見学できるエリアは決まっており、貯炭場や技師・従業員住宅、主力鉱の第2堅坑跡がある第1見学広場、鉱山の中枢だったレンガ造りの建物の総合事務所だった第2見学広場、日本最古の7階建て鉄筋コンクリート造りの高層アパートがあった第3見学広場などを専門ガイドの案内を聞きながら見学する。
所要時間は約2時間30分。5社が運航しており、料金はやまさ海運(電話095―822―5002)と高島海上交通(電話095―895―8410)が大人1人4000円、シーマン商会(電話095―818―1105)が3900円、軍艦島コンシェルジュ(電話095―895―9300)が3600円(土日祝、春・夏・冬休みは3900円)、馬場広徳(アイランド号、電話090―8225―8107)が15―20人3150円。
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