道後に「第3の外湯」構想 第1弾「太子の湯」検討進む
12/11/01
飛鳥時代の道後温泉を再現
「100年後も誇れる歴史景観を」とまちづくりに取り組む道後温泉。その核として、開湯以来各時代の温泉施設を復元する「歴史の湯(歴史的温泉施設群)・第3の外湯プロジェクト」が推進されている。
プロジェクトは旅館組合などを中心に推進。将来を見据え、道後温泉本館だけに集客を依存している状況から脱却し、各時代の温泉施設復元による新しい道後ブランドを築こうというもの。歴史ロマンをテーマにした回遊も期待され、古代から続く名湯・道後ならではの施策といえそうだ。
その第1弾が「太子の湯」。聖徳太子来湯の温泉碑文に基づいて、飛鳥時代の道後温泉を再現する。女性天皇入湯に基づく不老長寿への祈願や、湯帳での歴史的入湯スタイルへの挑戦もテーマに掲げる。
建築イメージはすでに考案。飛鳥時代を想像させる神明造りや大社造りを建築手法に採り入れ、瓦葺き、石や竹、漆喰などの素材を用いる。浴室には温泉碑文から「椿の花」を装飾に使用し、往時にふさわしい浴場を目指す。
現在、候補地を絞り込む段階で、検討を進めて実現につなげていく。
太子の湯以降は、平安「伊予の湯桁」、江戸「松山藩の湯」などが計画されている。
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