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"ディープな高知"体験ツアー 城西館が着地型観光

「朝げ」と市場体験が一番人気 高知を体感「とさ恋ツアー」

高知市の城西館が2009年から始めた「とさ恋ツアー」。カツオ節づくりやお座敷遊びを楽しむツアーなど約30の体験プログラムを設定、“ディープな高知”を堪能する着地型旅行として人気を集めている。

ツアーは、旅館としての独自性を高め、商品力を向上させるための着地型オプショナルツアーという位置づけ。最近は、パンフレット「高知の旅が10倍楽しくなる」の配布やHP、スタッフのブログなどウェブによる告知などで徐々に広まり、宿泊客だけでなく一般観光客や旅行会社を経由して申し込む参加者も増えてきたという。

一番人気は「朝げと市場体験」。早朝、高知市中央卸売市場へ行き、青果の競りや買い物を楽しんだあと仲買人手作りの朝げ(朝食)を食べる。仲買人ら地元の人たちとの交流や、新鮮な魚などを味わう朝げが特に好評だそうだ。昨年3月から設定し、毎月数回コンスタントに催行。今年8月末までで約700人が参加した。催行人員は4―20人で、料金は1人1800円。

城西館周辺を歩く「龍馬の生まれた町を早朝さんぽ」、高知名物の土佐ジローの卵で作る「バウムクーヘン作り体験」、四国八十八カ所31番札所の竹林寺での「僧侶と巡るパワースポットと写経体験」も人気があるコース。1人400―1500円と参加しやすい価格に設定しており、事前申し込みだけでなく、宿に到着してから参加を決める人も2割ほどいる。

ツアースタート時からコンシェルジェを務めている近澤真弓さんは「もっとたくさんのお客様に利用していただけるように、PRや商品内容など工夫していきたいと思います。旅行会社さんにも付加価値をつける商品として新しいコース提案にどんどん使っていただければ」と話す。

市場の関係者、スタッフみんなで一から作り人気を得た「朝げツアー」のように「高知の地元のもんが知る穴場!のような、地元の方の協力をいただいて、高知にまた行きたいって思ってもらえるような商品作りを続けていきたいです」。いつかはバスを借り上げて―と近澤さんは夢を描く。

城西館・近澤さん

「旅行会社さんもぜひ」
と近澤さん

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