歴史・風情豊かな二大温泉地 城崎、湯村で泊まる
11/05/10
但馬観光の魅力の1つが温泉。なかでも豊岡市・城崎温泉、新温泉町・湯村温泉という二大温泉地は宿泊拠点として存在感を放っている。
独特の風情が溢れる「これぞ温泉街」
城崎温泉は1300年の歴史を有し、志賀直哉の名作「城の崎にて」があるように多くの文人にも愛された。温泉情緒溢れる風情は現代においても親しまれ、シニアや家族、卒業旅行まで年齢層を問わない人気を誇る。
大谿川沿いの柳並木や木造旅館、懐かしの遊技場など温泉街一帯で醸し出す風情は、季節不問の魅力。城崎が誇る7つの外湯での「外湯めぐり」を楽しむ浴衣に下駄姿の観光客の姿が、旅情を一層かきたてる。
昨年11月には外湯の入浴や買い物、観光音声ガイドができるデジタル外湯券「ゆめぱ」も導入。旅館で精算する「つけ払い」システムを活用し、湯めぐりや食べ歩きなど温泉地のマストアイテムを楽しむそぞろ歩きこそ城崎最大の魅力だ。
一方、湯村温泉の歴史は1150年。「夢千代日記」の舞台として知られる山間の湯の郷は、静かで上品なたたずまいで観光客を出迎える。
温泉街のシンボル「荒湯」から98度の高熱線が湧出しているように、日本屈指の高熱温泉だが、暑いさなかに入浴すればほどよく汗が流せ、湯あがりはさっぱり。荒湯での「温泉玉子」づくりや川沿いの足湯など、湯村独特の風情は夏場、ライトアップなどのイベントで一層際立つ。