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御嶽山"復活"へ安全徹底 木曽町、入山緩和で夏観光喚起

御岳ロープウェイは6月6日運行開始 今年も日本屈指の霊峰へ

昨年秋に御嶽山の噴火に見舞われた長野県木曽町。地域一体で観光復興に取り組み、正確な情報の発信を心がけるなど安全・安心な観光を楽しんでもらおうと力強く歩みを進めている。今年も御嶽山に本格的な観光シーズンが到来するが、警戒エリアの縮小や立ち入り可能区域の拡大など安全面が高まってきた。できる範囲ではあるものの、今年も日本屈指の霊峰が観光客を待つ。

御嶽山の現在の火山活動は噴火以前の状態には至らないが、低下している傾向を示す。このことから3月31日、気象庁は御嶽山の火山活動の警戒エリアを一部を除き半径3キロから2キロ圏内に縮小。同町はこれを受け、町は7月にも入山規制区域は2キロ圏内に縮小する予定だ。黒沢口登山道は8合目の山小屋「女人堂」まで、開田高原の開田口登山道は三ノ池までの登山が可能に。日和田口やチャオ御嶽スキー場口など各登山道も同様に入山範囲が拡大する。

同町は徐々に規制が緩和する状況から、観光関係者などと御嶽山安全対策連絡会議を設置。情報を共有するなど登山者の安全面の徹底を第一に取り組んでいく。

御嶽山

冠雪が美しい霊峰・御嶽山

木曽町観光協会が3月に行った地元宿泊施設を対象にしたアンケートでは、冬場の宿泊状況は前年と比較して「良かった」もしくは「前年並み」が53%。厳しい状況ではあるが、徐々に回復もしているようだ。ただ春の見通しは59%が「厳しい」とするなど依然苦境が続く。

アンケートで宿泊施設が「営業の可否で誘客に大きな影響がある」と回答した、御嶽山観光に欠かせないツール・御岳ロープウェイは6月6日に運行を開始。このうれしいニュースで観光シーズンが開幕、7月の規制緩和からさらに多くの利用客の来訪が予想される。

3067メートルの剣ヶ峰を筆頭に、南北に見事な山容を誇る御嶽山、木曽馬の里・開田高原や伝統の宿場町・木曽福島などの観光資源が魅力の同町。

木曽踊り

木曽福島の夏を彩る木曽踊り

同協会では「安全対策に努め、現状の正確な情報を発信して誘客に取り組んでいきます。山麓の散策など御嶽山観光を楽しんでください」と夏場の観光を呼びかけている。

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