夏秋の上高地はイベント充実　11月15日の閉山式まで

15/05/28

観光シーズン開幕で自然満喫

毎年４月27日の上高地開山祭で観光シーズンの幕を開ける上高地。新緑の季節から初夏、盛夏へ、秋、そして11月15日の上高地閉山式までの期間、様々なイベントが行われる。

昨年より10日長い６月30日まで実施中。坂巻・中の湯・大正池地区、バスターミナル地区、ウェストン地区、明神・徳沢・横尾地区の４つの地区のスタンプを集めると旅館ホテルやロッジで入浴やコーヒーの割引、オリジナルピンバッジなどがプレゼントされる。

上高地の大自然を散策

６月６―７日の土日曜に行われる。明治時代、上高地や日本アルプスの魅力を世界に紹介したイギリス人宣教師ウェストンを讃える行事で、今年で69回目。外国人アルピニストや旅行者が訪れる上高地の国際化はウェストンに始まる。

ウェストン祭は、開山祭より20年以上前から行われている上高地で最も伝統のある行事。初日は、島々から徳本峠を越えて上高地まで歩く恒例のイベント「徳本峠越え山行」が行われる。徳本峠越えは、かつて徒歩で上高地に入る唯一のルートだった。

本祭は６月７日10時から。ウェストンのレリーフ前で登山愛好家らが顕花のあと、山の歌を合唱する。

ウェストンを讃えるレリーフ

毎年10月８日に行われる上高地を代表する秋の神事。雅楽の調べのなか２艘の船を明神池に浮かべ、山の安全を神に感謝する御船神事を行う。11時から。拝観は無料。

御祭神の穂高見命は、日本アルプスの総鎮守で海陸交通守護の神。嶺宮は奥穂高岳の頂上に祀られている。

明神池へは徒歩で大正池から約１時間半、河童橋からは約45分。河童橋からは右岸、左岸を通る遊歩道がある。

河童橋から明神池へと続く遊歩道

11月15日11時30分から河童橋畔で行われる。観光シーズンの無事に感謝し、上高地は冬支度に入る。

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