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豪農の館再び 「渡邉邸」12月に竣工/関川

国重文が「平成の大修理」完了

2009年に着手された国の重要文化財「渡邉邸」(関川村)の改修工事がいよいよ12月22日に竣工する。約6年をかけた「平成の大修理」を終え、豪農の館が再び全ぼうを現す。

渡邉家は1667年に当地に転居して以来の旧家。3千坪の広大な敷地に堀と塀をめぐらし、500坪の母屋には、厳選された無節の柱や丸桁などが惜しみなく使われている。

母屋の屋根はすでに修繕を終え豪壮な姿を見せる。石置き木羽葺屋根と呼ばれ、大屋根は木羽20万枚が覆い、風で飛ばされないよう1万5千個の石が重しとして乗せられている。瓦屋根などに取って変わられた現在では、あまり見ることができない貴重な大屋根だ。母屋と6つの土蔵は、1954年に国の重要文化財に指定された。

渡邉邸

国重文に指定されている母屋

渡邉邸

豪壮な邸内。
歴史の重厚感が漂う

残念ながら渡邉邸は12月22日の竣工式を終えると、冬期臨時休館に入り、2015年3月中旬に村民にお披露目されたあと、4月4日にオープンする。4月中旬ごろには夜桜ライトアップと茶会を予定している。

長かった平成の大修理だが、修理の期間中は、技術の粋を尽くした修繕の技を間近に見ることができるチャンスでもあり、専門家や建築愛好家が数多く訪れていた。

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