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荒川沿いに育む自然文化 秋は紅葉、夏はまつり/関川

荒川峡もみじラインとギネス認定「大蛇」

新潟県の北東部に位置し、東は山形県に接する関川村。新潟駅からだと電車で1時間半ほど。村の中央を荒川が流れ、10月下旬から11月上旬は紅葉が見事。山形県境に向かって「荒川峡もみじライン」を形成する。

鷹の巣温泉の吊り橋と紅葉や、関川村役場から車で15分ほどにある、山形県境のダム湖の紅葉など見どころは多い。

荒川峡もみじライン

まもなく見ごろの
「荒川峡もみじライン」

荒川沿いには村内に高瀬、鷹の巣、雲母(きら)、湯沢、桂の関と5つの温泉が点在し、えちごせきかわ温泉郷と称する。約20軒の旅館があり、年間4万人が宿泊する。

関川村の自慢の祭りは、毎年8月のギネス認定の「えちごせきかわ大したもん蛇まつり」。今年は8月30、31日に開催された。ギネスブックで「竹とワラでつくった世界一長い蛇」に認定されている大蛇が、500人の担ぎ手とともに村内をパレードした。毎年、東京や大阪から100人単位で学生が訪れ、祭りをサポートしている。

えちごせきかわ大したもん蛇まつり

ギネス認定の
「えちごせきかわ大したもん蛇まつり」

祭りは村に伝わる大蛇伝説と水害に由来する。1967年8月28日の羽越豪雨では村民も含め100人を超える犠牲者が出た。大蛇の長さ82.8メートルは、8月28日の水害を記憶にとどめようとの思いが込められている。

数年ごとに行われる大蛇の制作には村内54集落が参加する。各集落で1―2カ月かけ大蛇の胴体数メートル分を作り、まつりの直前につなぎ合わせる。現在の大蛇は8代目に当たる。道の駅関川に隣接する関川ふれあいドームでは、先々代の大蛇が飾ってあり、長さを実感できる。

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