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稲取温泉発祥「雛のつるし飾りまつり」 1月20日から

近年復活 伝統の華やかさ

「雛のつるし飾りまつり」が1月20日―3月31日、東伊豆町の稲取温泉で開かれる。今回で18回目。

今では珍しくなくなった雛のつるし飾り。発祥の地は稲取温泉だとされる。稲取温泉では江戸時代後期から、娘の成長を願う母や祖母手づくりの「つるし飾り」が飾られる風習があった。雛のつるし飾りは、戦後の混乱期を境に廃れてしまう。

しかし、近隣の町にもない稲取独特のつるし雛が廃れたことを惜しみ、1993、94年ごろに地元の婦人会がつるし雛を復活させる。

現在の雛のつるし飾り祭の原型となったもので、稲取温泉旅館協同組合が引き継ぐ形で春のイベントとして開催。素朴さや手づくり感が観覧者の心にとまり、祭りは全国につるし飾りを広めることになった。稲取のつるし飾りは福岡県柳川市の「さげもん」、山形県酒田市の「傘福」とともに、日本三大つるし飾りに数えられる。

雛のつるし飾りまつり

伝統のつるし雛が温泉街を華やかに彩る

メーン会場は温泉街にある「文化公園雛の館」。期間中、雛の館では雛のつるし飾りのほか、「さげもん」と「傘福」も展示する。つるし飾りづくり教室なども行う。

入館料は300円。大型バスも駐車できる。公園は、夜間にはイルミネーションのトンネル「プリンセスロード」が点灯される。

今年から始めたイベントで、多くが来訪した素盞雄(すさのお)神社の雛壇飾りを、来年も行う。創建617年創建の神社の階段に、お雛様として神社の階段に雛人形と雛のつるし飾りを展示する。期間は3月3―13日。

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