熱海の年始は早くも梅と桜で彩り
アクセス向上 早春の花めぐり
今年、伊豆半島へのアクセスが飛躍的に向上した。2月、伊豆縦貫道の一部が開通し、東名・新東名から中伊豆までが自動車専用道で結ばれ、6月には圏央道の一部開通で関越道、中央道、東名道が直結された。これらにより東京西部や埼玉県、北関東から伊豆半島までの所要時間は大幅に短縮された。
今年の夏は、特に北関東ナンバーの車が増えたようだとの声が多く聞かれたが、春はどうだろう。春の遅い北関東とは異なり、伊豆の早春は年越し前から始まる。12月、下田の水仙まつりで伊豆の花イベントは開幕する。1月には熱海温泉で梅まつりが始まり、2月は河津町で早咲きの河津桜と菜の花が川沿いを埋める河津桜まつり、伊東温泉では椿の観賞会が催される。西伊豆に目を移せば、3月、松崎町には田植え前の田んぼに広大な花畑が出現する。
伊豆半島に彩りを加える春の風物詩も多彩。東伊豆町・稲取温泉の「雛のつるし飾りまつり」は、日本三大つるし飾りに数えられる。伊東温泉では大室山の豪快な山焼き、熱海温泉では海上花火大会が行われる。彩りといえば、西伊豆は夕陽の見どころがいっぱい。夕暮れ、白波さざめく駿河湾越しに眺める世界遺産・富士山の眺めも格別だ。
1月10日から「梅まつり」
第71回「熱海梅園梅まつり」が、熱海市の熱海梅園で1月10日から3月8日まで開催される。熱海梅園は1886年、散策など適度な運動による温泉療養の効果を高める目的で造園・開園した。1万4千坪の敷地に58品種473本の梅があり、早咲き、中咲き、遅咲きと、約2カ月の期間中、ずっと梅が楽しめる。なかでも半数以上が早咲き種で、そのため熱海の梅は日本一早咲きといわれる。
まつりの期間中は園内に売店が設けられるほか、週末や祝日には熱海芸妓連の演芸や琴演奏会、ミス熱海撮影会や甘酒無料サービスなど様々なイベントが行われる。熱海の梅見は賑やかに楽しむ。
梅園は8時30分―16時の開園。入園料は一般300円で、中学生以下は無料。11人以上の団体は200円。熱海市民と熱海市内の宿泊者は100円。梅園前駐車場は普通600円、マイクロバス1500円など。
1月24日からは熱海市街の中心部を流れる糸川沿いの遊歩道で「糸川桜まつり」が始まる。熱海港の親水公園から上流200メートルにわたり早咲きの「あたみ桜」が連なる。期間は2月15日まで。ライトアップも行う。
「あたみ桜」はインド原産の寒桜の一種で、明治4年ごろイタリア人によって熱海にもたらされた。市内の多くの場所に植栽され、下田の御用邸や伊勢神宮、東宮御所にも献上された。
期間中の土日祝日には梅まつりと桜まつりの会場を結ぶ無料シャトルバス・タクシーの運行を予定している。
恒例の春季熱海海上花火大会は4月4日と5月9日の両日、熱海港を会場に行われる。両日とも3千発を打ち上げる。
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